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『京都守護職始末』
京都守護職始末山川浩著 平凡社東洋文庫

1、2巻を3週間かかって読み終えました。(←時間かかり過ぎ…)
幕末会津藩家老山川大蔵(浩)の手記。
と言いつつ、朝廷・幕府と守護職との間で遣り取りされた書簡や詔、上申書、奉書などを多数引用して「会津藩(松平容保公)はこんなに頑張ったんだよ!」と主張する、山川兄弟(兄浩、弟健次郎)の汗と涙の結晶。(かどうかは定かではない)

本文は現代語訳してあるのですが、引用の史料は読下し文なので候文の上、主語がなかったり長文過ぎて主語が変わっていたりしてなかなか理解に苦しみました。
基本的には史料なので著者の主観はあまり見られないのですが、時々本文に垣間見える本音が楽しいです。特に慶喜に対しては物凄く辛辣。(笑)
京都の情勢に疎い在府の幕閣と朝廷との板挟みになって右往左往する容保公が気の毒でした。なんか病気ばかりしてるし。
あれだけ病弱で床に臥してばかりいて再三辞意を表したのに、それを幕府や朝廷がを許可しなかったのは、容保が有能な幕吏だったからと言うよりは他に人材がなかったからと言う理由が妥当な気がします。誠実では有ったけれど、決して政治家ではなかったと思いますから。
そういった意味で、時勢を読むことに長けた、政治家だった慶喜とは上手くやっていけなかったのでしょう。

ところで、容保が京都守護職を拝命した直後、幕府の親藩が守護職を専任することを嫌った堂上(公卿)衆に、守護職を二人制にして島津三郎(久光)を充ててはどうかという意見があったそうです。
これに対し会津藩内では「無位無官の島津久光と主君(容保。当時正四位下左近衛権中将)とが同列に序されるのは納得できない」と言う意見が大半だったのですが、容保は「朝廷と幕府とに利益があるのなら官位は関係ない。三郎だろうが四郎だろうが誰が来ようが良いではないか」と言ったとか。
凄いツボにハマってしまいました!
(大河ドラマの)筒井容保に言わせたい台詞ですよ!(笑)
まさか容保には「三郎だろうが四郎だろうが」なんてウィットに富んだことは言えないだろう(笑)と思いつつ、山川兄弟は「三郎だか四郎だか知らねーが容保公の至誠に敵う者はいやしねーよ!」とか思ったに違いない、なんて考えてしまいました(笑)。間違いない。
他にも、過激尊攘派による容保暗殺の噂が流れた時、御所から黒谷までの道々に在京会津藩士がこっそり隠れて護衛してたって話もなんだか微笑ましくて…。(←微笑ましいっつーモンでもないでしょうが)
容保公、藩士から愛されていたのねーって。(←や、当時はそれが当たり前で、愛されていたとかそういうモンでもないでしょうが)

遠山茂樹氏の解説もなかなか読み応えがありましたが、初版の値段が450円だったことに時代を感じました…。(現在は確か2400円くらい。しかも出版元で長期に渡り品切れ中。再版する気はないのか…)
コメント
この記事へのコメント
こんにちは、はじめまして!
私もこの本読みました。面白いですよね~。
最後の解説にも感動しました。
どうしてもこの本が手に入らず、仕方なし図書館で借りて読んだのですが
やはり手元に置いておきたい一冊です。
随分前の記事に突然コメントしてしまい申し訳ありません。
TBもさせて頂きますのでよろしくお願いします。
2005/12/27(火) 15:17:04 | URL | Aki_1031 #IPctb5GI[ 編集]
初めまして!
Akiさんこんにちは。コメント&トラバどうもありがとうございます。
この本は山川兄弟がどれほど殿が大好きだったかが解る本ですよね!(笑)
物凄く一生懸命なんですもの!

どうやら古本としてしか手に入れることは難しいようなんですが
私もこっそり方々探しております。なかなか見つからないものですね。
2006/01/01(日) 21:33:23 | URL | tomoka #CITilce.[ 編集]
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幕末の会津藩といえば、この人!戊辰戦争注目の人第4弾(笑)は、会津藩家老・山川大蔵(浩)重栄さんです。大蔵(おおくら)さんのファンは多いと思います♪特にこれを読んだ方なら分かると思う(てゆーか、私もそのクチ…笑)。 山川大蔵さんで有名なエピソード...
2005/12/27(火) 15:43:35 | Go Plain!
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